1.プログラムの概要
(1)プログラムツールの確認
「SWOT分析を活用した強い組織づくりプログラム」は以下の3種類のツールで構成されています。
- 管理者用プログラム進行マニュアル(本書)
- 説明用スライド(口語体で記述したノートが付いたPowerPoint)
- 配布資料(プログラムの参加者に配布する説明資料)
すべてがそろっていることを確認してください。
(2)SWOT分析を活用した強い組織づくりプログラムとは
SWOT分析を活用した強い組織づくりプログラムとは、部・課・係・営業所などの組織において、全員参加で所属部署のSWOT分析から戦略課題の策定および個人目標の設定を行うことで
- 社員の経営参画意識向上
- 目標の共有化
- 目標達成に向けたモチベーションの向上
を実現し、目標達成に強いこだわりを持つ、強靭な組織を作ることを目的としたプログラムです。大手企業でも実際に使われており、高い効果が確認されています。
通常、このプログラムを行うためには専門のコンサルタントが必要ですが、管理者用プログラム進行マニュアル(本書)に従って、説明用スライドと配布資料でセッションを進行すれば、自社でプログラムを実施することができるようになっています。
また、説明用スライドには口語体で記述したノートが付いているので、それを読むだけでコンサルタントのようにセッションを進めることが可能です。
(3)プログラムの具体的なアウトプット
当プログラムを実施することにより、以下の2つが作成されます。
・全社戦略とリンクした所属部署の戦略課題
・所属部署の戦略課題とリンクした個人目標
個人目標を人事考課とリンクさせることが、プログラムの効果を高めるための重要なポイントになります。
(4)プログラムが効果を発揮する課題
当プログラムは強い組織を作ることを目的にしていますが、とりわけ下記の課題解決に高い効果があります。
・全社戦略とリンクした組織および個人の目標をつくりたい
・個人の目標達成モチベーションを高めたい
・チームワークを強化したい
・不振な営業拠点を活性化したい
(5)対象とする組織
@ 対象とする組織
当プログラムが対象としているのは、売上・利益の目標を持っている部、課、支店、営業所などの組織です。それ以外の部署で当プログラムを実施する場合別売の「
管理部門編」を使用してください。
A 組織のどの階層でプログラムを実施するか
「部」、「課」、「係」、「チーム」など組織がピラッミド型の構造になっている場合、プログラムをどの階層で実施するかという問題があります。これは、目標達成に責任を持つ長がいる最小単位の組織で実施するのが原則です。
例えば、下記のような階層の組織があるとします。
この組織では、部長は部の、課長は課の目標達成責任を負っていますが係長およびチームリーダーにはありません。この場合は課単位でプログラムを実施してください。
もし、チームリーダーにまで目標達成の責任がある場合はチーム単位で実施してください。ただし、当プログラムはほとんどのプロセスをグループミーティング形式で行います。人数が5人以下だとミーティングの効果が低くなるので、その場合は上位組織で実施するようにしてください。
(6)プログラムを実施する時期
当プログラムで作成する組織と個人の目標・戦略課題は、所属部署の年次計画および個人の目標管理に設定され遂行されることを想定しています。よって、当プログラムは次年度の計画策定と並行して実施するようにしてください。
(7)プログラムの進め方
プログラムの進め方は以下のとおりです。
第1セッション |
プログラムの説明および全社戦略の確認 |
30分 |
第3セッション |
SWOTクロス分析による戦略オプションの作成 |
4時間 |
第5セッション |
戦略課題のブレークダウンによる個人目標の策定 |
4時間 |
第1〜5セッションはすべて全員参加のグループミーティングで実施します。所要時間は集中して行った場合の目処として考えてください。次ページより、各ステップの具体的な進め方を解説します。
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